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システムアーキテクト試験・午後Ⅰ振り返り 問3の解き方①

目次

問3 学習塾の通知システム

続いては、もう1問、私が選択した問3についてです。

問3は、学習塾の通知システム、カテゴリーで分けると、新規システムの構築になりますね。

TACの解説(※)では、「やや難」に分類されておりました。確かに、解答が明確に書かれておらず、推測でしか回答できない問題もありました。(私が見つけられていないだけで、うまい解法があったのかもしれませんが)

また、機能の実装に関する設問が多く、実務を経験していない人にとっては答えにくかった設問もあったのではないでしょうか。

問3は表が二つあり、特に表2は1ページ以上にわたっているので、読み込む時間が取れるか、必要な情報のみをきちんと選別することができるか、ということがキーポイントになります。

システムアーキテクトの午後1試験では、図や表が非常に重要

それでは、設問を1つずつ振り返ります。

設問1 新システムの設計 - 登下校用端末では正しく判定できないこと

新システムの設計の段落に関する問題です。

下線部①の前後を読むと、「自動判定は登下校用端末に実装すると正しく判定できない」とあり、その理由について問われています。

何を判定するのか、を確認すると、「登校なのか、下校なのか」を判定するということですね。

15ページ目に、「登下校用端末からは管理サーバ内のファイルにはアクセスしない〜管理サーバから受け取る情報は、依頼した処理の成功又は失敗だけとする」と記述があります。

つまり、登下校の情報は、「誰が登校したのか、下校したのか、端末でのみ管理している」ということがわかります。

同じく15ページ目に、「登下校用端末を複数設置してどの端末でも登下校の手続ができるようにする」という記述もありますので、端末が複数台あることも明示されていますね。

ということは解答は、

登校時と下校時を違う端末で登録した場合

となります。

下線①の前後を読めばわかる問題なので、そこまで難しくはないと思います。

設問2 上長からの指摘及び追加要望

[上長からの指摘及び追加要望]の段落からの設問です。

(1)登下校代理機能を用いる方法では実現できない要望

「生徒が生徒カードの持参を忘れた場合に、登下校代理登録機能を用いる方法では、一部の要望を実現できない」という記述があり、それは何かという問題です。

まず、「登下校代理登録機能」が何なのかを把握する必要があります。表2にその説明書きがありますね。

「(生徒がカードを忘れたから)拠点長が生徒の代理で登録できる機能」と理解できればいいかと思います。

次に、要望の一覧は何があるのかと探してみると、14ページ目にいくつか記述があります。そこで、代理ではできないものを確認すると、

登下校時に撮影した生徒の写真を通知メールに添付する機能

が解答になります。拠点長が代理で登下校の記録を登録するので、生徒の写真は添付することはできませんからね。

(2)メール送信エラー通知機能で通知すべき拠点を特定できない場合

続いて、メール送信エラー通知機能に関する設問です。追加要望の段落のすぐ上、17ページ目の表2に、機能の記載があります。

「生徒マスターに設定されている保護者メールアドレスを照合し、一致した生徒が所属する拠点の拠点長にメール送信がエラーとなったことを通知する」ということです。

メール送信がエラーとなるのはメールアドレスが設定されていないなど、複数の条件が考えられますが、生徒の拠点が特定できないことがあるのか?と、少し悩んでしまう問題です。

実は解答ポイントは問題文の始めの方にあります。14ページ目、「兄弟姉妹で入会する生徒も多いが、それぞれが別の拠点に所属する場合もある」です。

つまり、「兄がA校、弟がB校に通うということがあり得る」ということですね。解答は、

兄弟姉妹で別の拠点に所属し、同じ保護者のメールアドレスが設定されている場合

になります。同じ学習塾だけど兄弟姉妹で別の拠点に通う、ということが、現実にはそんなに多くないと思いますし、14ページ目の記述に気づかなかったら難しかったかもしれません。

次回は、残りの設問について振り返っていきますね。

※TACの詳細な解説は、希望者のみが登録して閲覧できるようになっています。解説を確認したい方は登録してみてはいかがでしょうか。

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