設問3 [各システムの改善点]のフロントシステムの改善点
今回は問2の設問3からの解き方を解説していきます。
(1)反映日の導出に際しての考慮
ボーナス月の変更内容に伴い、どんなことを考慮、チェックして反映日を決めなければならないか、という問題です。
これは、ボーナス月を変更する場合、何か制限事項があると考えていいでしょう。
「ボーナス月の変更」ということがキーワードですので、それを探すと、10ページ目の上部に、「約定条件の変更で〜ボーナス月の反映日を調整している」と記載がありました。しかし、ここでは具体的にどう調整しているのかは明記されていません。
問題を遡っていくと、8ページ目の最終行に、「毎月の返済額が利息より少なくならないように、またボーナス月が1年に3回以上とならないように調整している」と記載がありますね。よって、
ボーナス月が年3回以上にならないこと(年2回までとなること)
が解答です。
(2)限度額の変更申し込み画面に項目追加した理由
12ページ目、真ん中少し下に、「限度額の変更申込画面に、ある内容を確認するための項目を追加する」と記載があります。「限度額の変更」がキーワードです。
では次に、10ページ目(4)限度額の変更サービスの記載を確認します。その段落の最後に、「書類が確実に届くように〜会員の現在の住所が変更されていないかどうかを電話で確認する」と記載があります。
つまり、確認することは「会員の現住所が変わっていないか」ということになりますね。10字以内なので、
会員の現在の住所
が解答になります。
「何を追加したのか」という記載がなかったので、少し解きにくかったかもしれません。
(3)マイページにメッセージを表示する条件2つ
下線③に、「ある条件に該当する会員のマイページにメッセージを表示」とありますので、「会員のマイページ」をキーワードに問題文を探します。
11ページに、会員サービスに関わる改善要望の段落があるので、そこを読んでいくと、「収入証明書の再提出が必要となるカインのマイページにメッセージを表示し〜」という記載と、
「事務部門からの電話連絡を効率化するために、対応が必要な会員のマイページにメッセージを表示し〜」と二点記載があります。すなわち、これがマイページにメッセージを表示して欲しい理由となります。
続いて、どういう条件でメッセージを表示するのか探していきます。まず、「収入証明書の再提出」をキーワードにします。
8ページ目の真ん中に、「会員から提出された収入証明書に有効期限を設け、その有効期限が到来する3か月前に再提出を依頼している」と記載があるので、一つ目の解答は、
証明書の有効期限が3か月以内であること
になります。
次に、「電話連絡」「電話番号」をキーワードにして探します。
11ページ目の(8)に、「カードローンを申し込んだ後に会員が電話番号を変更して連絡が取れないこともある」とあります。ここは、解答ではありませんが、電話連絡が取れず、事務部員が困っているんだということがわかりますね。
問題を遡ると、9ページ目に「電話で会員に連絡した際に電話番号が無効であった場合に”無効”に変更している」と記載があります。つまり、
電話番号ステータスが無効であること
が解答です。
この問題も、探していくのに時間がかかったかもしれません。
設問4[各システムの改善点]の基幹システムの改善点
続いて設問4です。
(1)審査システムと連携する条件
下線④の前文に、「勤務先情報の変更時」とあります。ここで、勤務先が変わる時に審査システムと連携するんだ、ということがわかりますね。
勤務先の変更について書かれているところを探すと、8ページ目の真ん中ぐらいに、「転職、転籍又は退職の理由で勤務先の変更があった場合や収入に大きな変動があった場合に見直しが行われる」という記載があります。つまり、
転職や退職で勤務先が変わり、収入に変動があった場合
というような内容が書けていればOKだと思います。業務知識がなくてもこれは解けますし、解答を探すのもそこまで苦労しないと思います。
(2)契約ステータスを「解約」に変更する条件
下線⑤とその前後に、夜間バッチ処理である条件の会員の解約ステータスを「解約」に変更する、という記載があります。
まず、解約するためには、解約申し込みをして、契約ステータスを「解約予約」にしなければいけません。
また、ここで注意事項として、11ページ目の上に、「借入残高がある場合は解約を受け付けない」という記載がありますね。つまり、借入残高がある場合は解約ができないので、
契約ステータスが「解約予約」かつ借入残高がないこと
が解答になります。
どちらか片方だけしか記述していない場合は部分点?になるような気がします。
次回は、設問3の振り返りをしていきますね。